引越

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引越好き

亡き父は大の引越し好きであったから、小学校を二度変わった。現在55歳の私が小さい頃は越境通学もそんなにうるさくなかったから、小学校の二年生がバスで通っていた。
そのうち、市内ではあるけれど小学校を変わった。
子供の頃両親と一緒だった引っ越しでいつも思ったのは「引っ越しをするとよく物がなくなる」という思いだった。
やがて大学に入学することになった私は神戸から松江へさらに遠くへの引っ越しをした。
ここで気づいたことはもう少し悲壮感が含まれていた。「神戸の人と松江の人はち、違う」松江弁の多くを聞き取ることができなかった私が最初に持った大きな印象は、言葉を理解できるようになってからも変わることがなかった。それは地域性というものかもしれなかった。
大阪から東京への事務所の引っ越しで思い知ったのは、その高額さだった。23区内の家賃の高さは相当なもので、荷物減らしの何と大変だったことか。
東京に引っ越してきて十年。今思うのは東京に住むことの優位性である。地方が抱えている問題を神戸の妹から聞かされるにつけ、「何と東京は便利であることか」と。さすが天皇がおられて国会があり大企業の本社がある街であるといわれるだけのことはある。

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